裏表の無い、分かりやすい子になりますように…
で透明の
透(とおる)
と名付けたら、
本当に裏表の無い大人になった。
全くってわけじゃない。でも
ずるさとか見栄とかがあまり無い。
下の子たちが生まれた時、
2、3歳なのに赤ちゃん返りをただの一度もしなかった。
小柄でキャラクターのような顔で
裏表の無い彼は
どこへ行っても人氣者だったけれど。
彼が求めていたのは
そんな人氣とかでは無くて
自分のことだけしかやりたくない
お母さんの愛情だったと思う。
自分の世界を作り上げた大人の彼を
私は自活するよう促し続けた。
それに応え彼は出て行った。
しばらくは飯を喰いにきていたけれど、
ここ数ヶ月はほとんど顔を出さない。
それでいい。私など超えて行け。
自分の世界で満足出来ているのならば
それが一番いい。
親など単なる種芋だ。
使えるところを使って吸い上げたら
干からびた種芋など捨てて
自分が立っていけばいい。
私は私に出来る事だけだけれども
精一杯やったよ。
不甲斐ない人間としてでも
一生懸命毎日生きた。
あとはお前の番だ。
帰ってこなくても
私など捨ててくれてもイイから
健康で楽しく幸せに生きてくれ。
遠くからそれだけを願っている。
5/21/2024, 6:28:19 PM