真っ暗な部屋でカタンと音がなり、扉が開いた。 外からの光と共に誰かが入ってきてまた閉じる。 部屋の中は暗闇に支配された。 部屋の真ん中にある水晶玉に淡い光が灯り、人物の顔が映された。 黒髪で凛々しい瞳をした男が真顔で立っていた。「……今んとこは平気、みたいな」 部屋の人物はニコニコと微笑んだ。「未来の記憶は今のとこは平気、なのかな」 その言葉とワンテンポずれて水晶の光は消える。 部屋の扉が開いて、人物は去っていった。
2/13/2025, 3:54:58 AM