NN BOX 出会いをありがとう!

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※悲しめなお話です。 ( NN BOXより)


朝一番、琉瑠に手紙を出してほしいとたくされた。


手紙の行方 は分からない。



誰のために…なんて柄にもなく、頭をぐらつかせる。



「出してきたよ。」

「ありがと!」


「…誰に出したの?」



少し勇気を出して聞いてみる。
……なるべく、普段と変わらない様に。


「気になるの?」

僕をいじりたそうに微笑む琉瑠。
しまった、聞かなければよかった。

……まぁ、嬉しそうならいいか。


「開けたりした?」




「…まさか。」




「ふーん…」
なぜ、そんなざんねんそうな顔をするのだろう。




「開けてもよかったのにーー?」

「……」

「ふふ、うそだよ。
座藤はそんなことしないもんね!」

誇らしげに言う琉瑠。



「…かいかぶりすぎだよ。」



「そおかな〜?」
点滴が繋がれた手で照れくさそうに頭をかく琉瑠。


「……少し中身気になってたし。」


「ふふ、ソレは良かった!」


「……でも、まぁ、いずれわかるよ!」


少し寂しげに微笑む琉瑠。



「座藤 、大好きだよ。」

「…っ!」


紅潮して、少し、目線を逸らす。

「…また……突、然………琉瑠は素直すぎる…。」



「へへ、私の性質上素直になるしかないからね!いいところよ、私の…」




「……」

「…で、どうなの?」




「……まっ…て、今心の準備…し…てる……。」




「ふふ、いつまでも待ってますよ〜」




「……琉瑠、 」




「な〜に?」




「大好き…だ。」


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琉瑠から手紙が届いたのは、ちょうど一週間後だった。


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「さみしがりやな、座藤のために未来の私をたくさん用
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意しました!!」
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「……手紙、出してくれてありがとう。」
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今日の日付書いてるから、そこまでしか読んじゃだめだ
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よーーー?毎日読むんだよー!
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……でも、今日は特別!!
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この日のために、3枚綴ってます!
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……たくさん書いたから。
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いつまでも、藤座に覚えてもらえる様に!
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「…………ばか…っ!
……一生…忘れね…えよ……っ!!」

「……忘れられるか……っ!」


「うううっ……っ!」


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って読んだら、きっと忘れないって言ってくれるよね!
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「……っ!」
泣いたり笑ったり、俺の顔はもうぐしゃぐしゃだ。


「…ほんっと…敵わねえ…なぁ……っ。」


「手紙の中でも……っ…俺は……っ琉瑠には……かてないのっか……。」



一生かてるきがしないよ。
…俺より俺を分かってんだから。
そんな人は…昔も今も未来だって……琉瑠だけだよ。

「愛してる。」


2/18/2025, 2:32:50 PM