【言い出せなかった「想い」】
彼はいつも堂々としていて、周りの人々を惹きつける不思議な力を持っていた。
その姿を見るたびに胸の奥が熱くなるのに、言葉にできない想いが喉元で揺れて消えていった。
日々の中で彼を見つめながら、心の中では何度も「好きだ」と呟いていた。
だけど、もし伝えてしまえば、今の関係が壊れてしまうかもしれない。
その恐れが、私の言葉を縛りつけていた。
けれど不思議と、彼と目が合うたびに心が震える。
その瞬間、言葉を超えた何かが確かに通じ合っているように感じるのだ。
まだ伝えられない「想い」。
けれど、私の中で無限に広がるこの感情は、いつかきっと言葉になる。
その日を信じながら、今日も彼の横顔をそっと見つめていた。
9/5/2025, 5:26:41 AM