初心者太郎

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—夜のぬくもり—

深夜一時。
終電に揺られ、くたくたになりながら帰宅した。ネクタイを緩め、ジャケットをハンガーにかける。

「今日も疲れた……」

大きく息を吐いた。
ここのところ、こんな毎日が続いている。

『今日もお疲れ様。レンジで温めてね。』

達筆な女文字の書き置きのメモと共に、夕食が置いてある。
今日はハンバーグだ。

夕飯を食べ、風呂に入ると、寝るのは二時を回っていた。
妻と娘を起こさないように、そっとベッドに入った。

「おかえりなさい……」

妻がのそのそと寝返りを打って言った。

「ごめん、起こしちゃった?」
「ううん。あんまり眠れなかったの」

二人の間で娘がスヤスヤと眠っている。
最近の平日は、起きている娘を見れていない。

「今日もお疲れ様。いつも頑張ってくれてありがとう」
「こちらこそ。マユミがいつも支えてくれるおかげだよ」

僕たちはキスを交わした。

「おやすみ」と言って眠りについた。
今日も六時起き。
それでも、明日を生きる活力が湧いてくる。
この小さなベッドに大切な家族がいるから。

お題:絆

3/7/2026, 1:19:48 AM