初めて飲んだストレートティーは、想像よりずっと華やかでさわやかで、どこかきらきらした香りがした。
さほど好きではなかったはずのそれをなぜ手に取ったのかは覚えていない。間違えたんだったか、気まぐれだったか。
今もすごく好きなわけではない。それでもたまに飲む。そのときはほとんど無糖のものを。
知らなかったことを知ったあのときの驚きと、かつてストローを刺して飲んでいた紙パックの甘いレモンティーを思い出す。今もたまに飲みたくなるが、あれはもう甘くて、わたしには飲みきれなくて。易々と手に取れなくなってしまった。きっとだめにしてしまうから。
随分と大人になったな、なってしまったなと思う。茶葉の違いもわからない舌のままのくせに。
10/28/2022, 3:15:02 AM