Seele

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「皆んな良い人で、皆んな大好きです。」

紛れもなく真実である。
どうしてか?
それは私が、皆のことを"嫌いでない"からである。
嫌いでなければ、好きであろう。

だが不思議なことに、親友、恩師、想い人。そのいずれもが、私の中に存在しなかった。誠に不思議、いや不可思議である。

中でも、年頃の女に必要不可欠である想い人、それが存在しないことで起き上がった壁は幾重にもなり、友人達と私との間に立ち塞がった。

故に私は、恋の甘さも、友人との語らいも、未だに味を知らないでいる。

4/30/2025, 8:23:06 AM