ささほ(小説の冒頭しか書けない病

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入道雲

真っ青に澄み晴れた空にもくもくと湧き上がる入道雲。
入道雲といえば夏。
麦わら帽子にTシャツの少年が
網と釣竿を背負って自転車で走り抜けてゆく夏。
入道雲の夏。

いや。

ぼくは首を振る。
今日あたりは降るかもしれないな。
少し強い風のなか綿虫が飛ぶ。
入道雲の真下は禍々しく暗い。
あの下はきっと吹雪だ。
ぼくはマフラーを巻き直して白い息を吐く。

今年初めての天からの手紙、
初雪が降ってくるのはもうすぐだろう。

(いつもの書き方を変えて行分けしてみた

6/29/2024, 10:40:48 AM