(カクレンシュウ中)・×・)

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『意味がないこと』

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「だったら!!僕なんか選ばなければよかったじゃないか!君のエゴだろう?ここまで僕と一緒にいたのは、いつだって離れられたじゃないか!」

なぜこうなってしまったのだろう。
きっかけは、僕のせいなのは目に見えているし言い訳をするつもりもない。けれど、それを公認して側にいると言ってくれた。しかし、些細なことから言い合いになってしまい現在に至る。

僕のさっきの言葉を聞いて、一瞬ヒュッと喉が鳴ったのが聞こえたかと思うと怒りを露わにした表情で僕にこう言った。

「そうか、なら…もういい、わかったよ」

「そんなに嫌われていたなんて知らなかった、今日出て行く。服とかの荷物は好きにしてくれて構わないから…」

怒りの表情から一変して悲しそうな辛さの滲む表情を一瞬だけ見せた後、にこりと笑って。

「じゃあな、…愛してたよ」

それだけ言うと簡単に荷物をまとめて二人の家から去って行ってしまった。

あれから連絡もつかなくなった。多分、切られたのだろう。当然の結果だ。わかっていたはずなのに…何もする気が起きずロボットのように毎日同じ事を繰り返す日々を送っている。
完全にロボットになりきれたらどれほど良かっただろうか、感情を殺して、作業のように過ごしていても、
それでも、ご飯だけはいつものように二人分を作ってしまう。

もう自分の前に座って、その料理を食べてくれる人なんていないのに。

ーー元々危うい均衡だったんだ、いつかこうなると思っていた。自覚は、合った…はずなのに、変わろうとする努力をしなかった。

今から変わろうとしても、もう遅いか………、。

11/8/2024, 10:54:50 AM