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ここはどこだ。

目覚めたのは、無色透明の謎の空間だった。


昨日は、お酒を飲み家に帰って眠った。そこまでは覚えているのにその先が見えない。

でも、居心地がいい。
ふわふわと浮いているようないい気持ちだ。

でもこの空間なんなんだ?
当たりを歩き回り手のひらで触ってみたが温度はちょうどよく、触った時に少しベタついた。

「うわっ、最悪だ。」

もしかして、これは夢の中で今触ったのって俺が…それ以上は想像したくなかった。

でも不思議なことがまだある。
それは無色と思っていた空間だが、たまににじいろの光が入るのだ。それに風にあおられてるのか空間が歪む時がある。

ここはどこなんだ。
俺は一体どうなるんだ。最初の好奇心は消え去り、不安と恐怖が募っていく。

俺はどうなる。どうしてこうなった。
俺はこの空間をどんどん叩いていく、その時。爪が当たったのかその場所から全体がパンっと弾けたのだ。

なんだ

そう思った時には、床がなく下に落ちていくだけだった。

無色の世界からいっぺん。青々と茂る芝生に落ちる。

そこで目が覚めた。

あれは一体なんだったんだ。

起き上がり体を触るとびっしょりと汗をかいているのではなく夢の中のベタついた感触があった。

気分が悪くなりベッドの横にある窓を開ける。
そこには、小さな公園がありこどもがシャボン玉で遊んでいた。

丸くて、無色でふわふわしててそんなことを思っている時に気づいた。

もしかしてあれは夢ではなくて実際にあの中にいたのでは…

シャボン玉の中だったらこのベタつきも分かるかもしれない。

俺はキッチンで簡易的なシャボン液を紙コップに作り、ストローの先を少し切って作った吹き棒をシャボン液に刺して、窓の外に向かってふく。

無色の世界はシャボン玉の中。
でも、太陽や風のおかげで虹色になる。少しのきっかけで人生は楽しく生きられるんだ。

4/18/2024, 1:38:42 PM