わずか半畳分ほどの広さしかないクローゼットの中で、春夏秋冬たちが一列に並び、ひしめき合っている。
秋「ちょっと。あなたにそこに居られたら、私がすぐに出て行けないじゃない。端に行ってくださる?」
夏「動こうにも動けないのだから仕方ないじゃないか。ああ、前からも後ろからも押されて僕はシワシワだよ」
冬「そんな事を言っている間にワシの出番さ。さあ、窮屈だからどいたどいた!」
春「・・・。ここの主はいつまで私達を掛けたままにしておくのかしら。用がないなら早く引き出しに入って眠りたーい」。
10/23/2024, 9:42:08 AM