浴槽に湯を張って入浴剤を入れるところに、今日はゆずを入れた。お隣さんがお裾分けしてくれたものだ。
そのまま剥いて食べてしまうのも上手い。が、肌が切れてしまうような寒い冬に、ゆず風呂というのはなんとも風流なものではないか。
あぁ、冷え切った体が芯から温まっていくこの感覚。時間が無くてシャワーだけで済ませている現代人は少しかわいそうに感じるぐらいだ!
さらに今日は、木漏れ日を集めたような色が浮かんでいる。ほのかに香る甘酸っぱい…しかしどこかほっとするような香りを滲ませて。
それだけで浴室は極楽へと変わる。
襲い来る睡魔に白旗を揚げ、甘い夢へと落ちていった。
12/23/2023, 4:51:46 AM