ゆらゆらと光の不快感で目が覚める。
寝ぼけまなこを開ければ風に揺れたカーテンの隙間から朝日が入り顔を照らしていた。
・・・眩しい。
あと10分は寝れたのに、と朝に相応しくない文句を心の中で呟いて仕方なく二度寝は諦める。
横にはちょうど朝日から逃れ気持ちよく寝ている彼女がいて。
俺はこんな思いしてるのに、キミはなんで呑気に寝てるんです?
ちょっと不服。
誰が悪い訳でもないけど、そのあどけない寝顔が愛おしくある分、なんだか憎たらしくて。
鼻でも摘もうかななんて思いながら涼やかな風が頬を撫でた。
なんか、新鮮。
でも、まぁ。いつもはキミの方が起きるのが早いから。
こうやって寝顔を見れたのは、この憎たらしいカーテンのおかげかな。なんてキミの寝息を聞きながら残り8分を堪能しようかな。
カーテン
6/30/2025, 10:37:17 AM