まだ言葉を知らない僕に、ずっと語りかける外からの声はぼんやりと聞こえる。水槽で1人、足を抱えこんで唯一の管を頼りに時を待っていた。天地が返り浮力に体を預けてプカプカと、まだここにいたいななんて夢心地を堪能していると、突然水槽にヒビが入り水が漏れ出した。警報ブザーが鳴る。外のけたたましい音が鮮明に聞こえる。外に出る時間が来たらしい。僕は地球へ降り立つ。【ココロオドル】2024/10/10
10/9/2024, 3:50:02 PM