夢野まち

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蝉にすら舌打ちする
心の狭い十七歳の真夏

地球が終わりそうだと
暑さに悲鳴をあげる午後三時

白線の上だけ歩くと決めて
足元から 世界は広がった

なのに見える先は まるで陽炎
揺れて溶けて 掴めない現実

誰かの笑い声が風に乗り
夏はいつも 誰かを置いていく

それが記憶
わたしの真夏の記憶

8/12/2025, 1:11:37 PM