霜月 朔(創作)

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鳥のように


もしも私が、
鳥のように、空を飛べたなら。
高い空の上から、
街を見下ろしてみたいです。
きっと、
普段、私を蔑む人々が、
蟻のように小さく見えるでしょう。

もしも私が、
鳥のように、美しく囀る事が出来たなら。
きちんと声を出して、
歌を歌ってみたいです。
もしかしたら、
人を惹き付ける程に、
上手に歌う事ができるかも知れません。

もしも私が、
鳥のように、身軽だったなら。
高い木の上で、
ゆっくりと休んでみたいです。
きっと吹き抜ける風が、
心地良いに違いありません。

もしも、私が、
鳥のように、何者からも自由だったなら。
私は、何をするのでしょうか?
生命続く限り、羽ばたき続けて、
地の果てを目指して、
飛んでいくのでしょうか?
それとも、
空をどんどん登って行って、
天に居ると云われる、
神に刃を向けるのでしょうか?



8/21/2024, 9:43:55 PM