─日常─
朝、雨音で目覚めた。
枕元の時計は6:00を示している。
嗚呼、そうだ。昨日は寝落ちしたんだっけ。
窓を開けっ放しにして、ベッドの上で本を読んでいたんだ。
回りを見渡すと床に落ちた数冊の本。
窓も開いているため、雨の音がしっかりと聞こえてくる。
そういえば、もうここも梅雨入りしたんだっけ。
窓の外から聞こえる、雨がトタン屋根に落ちる音、
蛙の鳴き声、木々のざわめき、車の過ぎてく音、跳ねる水溜まりの音。
早く窓を閉めないと、雨が入ってきちゃうな。
もっとこの音に耳を傾けていたいけど、これからこの音が日常になるのだから。
窓を閉めるくらい、惜しくないことだ。
さぁ、目を開けて、朝食を食べようか。
6/23/2024, 5:43:53 AM