バスクララ

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『待っててね』……そう言ったのに君はどんどん先へ進んでしまうんだね。
昔は君と二人で勉強も運動も競い合っていたのに、僕が少し躓いてる間に君は先へ先へと行ってしまった。
どんなに後ろから待って待ってと追いかけても、君は振り返ることなくついには頂点へと辿り着いてしまった。
僕は君の遥か下。とても惨めだった。
勉強も出来て運動も出来る人を周りの人間が放っておくわけがない。
だから君の周りにはいつも人だかりが出来ていた。
たまたま廊下ですれ違った時、君は僕に一瞥もせずに『頑張れ』なんて無責任な言葉だけを吐いて人の輪の中へ入って行った。
……もう僕は君を追いかけない。
だから君も待たなくていい。
さようなら。かつて友達だった人。
大好きだったよ。

2/13/2026, 2:26:12 PM