Chi garden

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「砂時計の音」


(長くなってしまいました。)


誰かが、誰かの事を、モヤモヤと話している

誰かが、その言葉達を、モヤモヤと呑み込んでは

こころに、砂利の音が混ざる。



誰かに、その事を、話したら

誰かと、同じ事をしている自分が、嫌になり

砂を噛む。


砂場で、スコップ貸したのは、楽しかったから。

バケツも、型抜きも、食べた後のプリンのカップも

上手く、砂を乗せて、誰かと話しながら

作れたよね…。


どちらが、重く

どちらが、軽く


言葉の「音」は、誰かに聞こえる前に

発した「本人」に、いちばんに届くから

「大事」に「大切」に、おとしてほしい


砂をこぼす時に、風向きを見ながら

君に、砂がいかぬように。


砂が自然に、落ちる事の様に

音が自然に、こぼれるのなら


うつわが、ガラスという事の様に

そして、僕にも、君にも



手のひらでは、守れない

全ての砂を、両手で持つことは出来ない


だけど…

そこに、ある事を互いに知っているから

ここに来て


「初めまして」でも「名」を知らずとも

思い、思いに、夢中になり

「凄いね」

「それいいね」


なんて、言いながら

楽しい時間。


「成長」とは、どういう事なのだろうか?

「本当」とは、「大切」とは


今は、行く事すら無い

なんなら、今は無い砂を、見ずに


何なら、砂と同じような

答えを、感覚を、時間を、生み出せるのでしょう?


ゆっくり

時間を、かけて、「言葉の奥の音」に、耳を澄ませば

きっと

その人の、砂の速度

混ざった石ころ

色すらも


きっと

聞こえるはず


多分…

きっと…

誰かひとりで良い

そうであったら


砂場で、出逢うのだろう


多分…

多分ね…。

10/17/2025, 2:10:31 PM