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私が唯一悲しいと思ったこと、それは私の当たり前はみんなと違ったこと

みんなは私のことを羨ましく思っているけど、これが私の当たり前で普通なこと、勉強は常にトップで運動も大会を優勝するのは当たり前で高嶺の花だって言われるのも当たり前、大手企業の娘でお金持ちなのも当たり前、全部全部が当たり前、でも、みんなには楽しくバカできる友達がいる、気軽に遊びに行ける友達がいる、でも私の周りは、欲と薄汚い嫉妬しかない、そりゃそうよね、だって私は 生きるのに必死な姫(乙女)なんだもの


この世界には前世の記憶を持って生まれるものがごく稀にいる、天才画家の生まれ変わりや、かの有名な大統領とか、で、私ももちろん前世の記憶がある、でもそれは誰にも秘密なの、お父様にもクラスの子誰一人として秘密なの、

前世の記憶持ち、彼らは記憶持ちと呼ばれる、とても安直ね、その記憶持ちは生まれてから死ぬまで宝のように大切にされながら育てられる、前世の記憶を活かして社会に貢献できるからだ、記憶持ちには共通点があって、偉大な人物しか現れたことがないのだ、だから記憶持ちとゆうだけで重宝される。

はずだった、だけど前世がなんともない社畜が生まれ変わった、それが私。なんの意味があって生まれ変わったのかは知らない。神様が不憫に思って変えてくれたのだ程度にしか気にしてない。私のせいで記憶持ちは全て元偉人とゆう事実が虚実になってしまう。。。私のせいで世界の認識を変えなくては行けなくなってしまう!!、そんなことは許されないので記憶持ちとは誰にも言っていない。一之瀬 花菜子 こと元佐藤 元子 頑張るのよ!!、、、

「いち、一之瀬さん!!、あの、これ受け取ってください!!」『ありがとう、』今日で5通目、まだ二時間目よ?「あの、一之瀬」『ん?、あなたは....』「高峯 馨、かおるです」『あぁ〜、ごきげんよう馨』なんだ傘下の会社のお坊ちゃんか。「昼休み屋上に来て欲しいです。」『、、まぁいいわよ』

『で、要件は?』「一之瀬って、、その」『さっさとしてちょうだい、今日はカニと黒毛和牛のおにぎりなの』「え?、あぁ、、その一之瀬って記憶持ちだよな?」『、は?』「いや、時々OL発言とか、中学生とは思えない行動があって...」『...そ、そんなわけないでしょう!?、、だいたい、記憶持ちは元偉人でしょ?社畜が生まれ変わるわけ...』「俺、OLとは言ったけど社畜とは言ってねーぞ?」『あ"、、、』「なんで記憶持ちって隠すんだよ、」『....私はねみんなの当たり前が羨ましいの、楽しげに話せる友達とか、お母さんが作ってくれるお弁当とか、でも私はお嬢様で、ただでさえみんなと違うのに...』「...友達が欲しいなら俺がなってやるよ。」『え?、でもお父様達が怒っちゃう...』「んー、傘下の会社の社長息子でもか?」『、、、』「俺が責任取る、だから友達になって欲しい、」『分かった、でも記憶持ちってことは内緒よ?』「もちろん、俺もみんなの当たり前がわかんねぇんだ、親が優しいとか、飯作って貰えるとか」『ご飯自分で作ってるの?』「まーね、父親忙しいし、」『お母さんは?、』「死んだ」『え?』「妹産む時一緒に死んでった。」『ごめんなさい、嫌なこと思い出しちゃって』「別にいいよ、もう割り切ってるから」

それから私は彼と色々なところに行ったり楽しくしてたの、「なぁ、土曜日俺の友達連れて遊園地行かね?」『いいわね!私も....』「一之瀬俺以外に友達いんのか?」『ば、バカ!』「なんで怒るんだよw、いいよ、俺女の子も連れてくから」『女の子の友達もいるのね、、びっくりだわ』「なんか野垂れ死にしそうだったから飯作ってあげたら友達になった」『そ、そうなのね!』


『お父様、お母様、今週の土曜日私お友達と一緒に遊園地に行くの、行ってもよろしいですか?』「だめd「まぁほんと!!?、貴方!、初めて花菜子が友達を連れて遊びに!!やったわぁ!、土曜日は飛びっきり可愛くしなきゃね!!、あ、遊園地貸切にしちゃいましょうか笑」「おい、真奈、」「何よ〜、花菜子の初めての友達よ?」「だが、」『お父様お願いします!、』「あなた♡」 「はぁああ、、いいだろう、だが防犯ブザーとボディーガードをさんじゅ「防犯ブザーだけでいいわね!」


キーンコーンカーン「もう17:00か、」『今日はとっても楽しかったわ!、誘ってくれてありがとう!馨』「いや、いいんだけどさ、誘ったやつ全員風邪引きやがってよ、こっちこそすまねぇ....」『いいのよ笑、ぁ、でも傍から見れば私たちカップルに見えるんじゃない?』「ブホォオ、、ング...いや、そんなわけないだろ!?」『そう?、あ!、あれって観覧車ってやつ!?馨!、私あれに乗りたいわ!』「え〜、」『ほら!行くわよ!』


『わぁ、、綺麗!』前世は忙しすぎて遊園地なんて子供の頃1回しか乗ってないからなぁ「なぁ、知ってるか?、今日から7日間は」パァーンバァーン「花火大会なんだってさ」『き、綺麗......』「なぁ、明後日花火大会行かね、二人で」『、うん、いいよ』



「...よっ」『ごめんさい、待たせた?』「いーや、今来たとこ」

『...綺麗ね、』「なぁ、徒花って知ってるか?」『あだばな...?』「知らないならいいけど。お前って徒花みたいだよな」徒花、、すぐ枯れる、見掛け倒しのすっからかんみたいな意味だった気が....『はぁ!?、私が徒花!?』「はっw」


あなたの当たり前は何ですか?、家族と楽しくいれること?それとも一人寂しく過ごすこと?

『..徒花ってなによ、、あいつ』

実を結ばず、すぐに散りゆく儚く、美しいもの。彼にとっての当たり前は素敵な徒花が近くにいることだったのかも...?

7/10/2024, 12:36:22 PM