『今日にさようなら』
僕の過去を振り返っても僕にはなんの取り柄もない。
周りと比べてずば抜けている知識や技術を
持っているわけでもない。平凡にも劣る。
だから親には何も期待されちゃいなかった。
僕は何か変わるきっかけが欲しかった。
それでも何も起きず何も変わらず平凡の様な生活を
繰り返している。一度でいいから誰かに
愛されたかったのかもしれない。親じゃなくていい。
というより、僕の記憶には親に愛された記憶は僕には
残っていない。毎日のように親に怒られ、時には
蹴られたり殴られたりすることだってあった。
今の僕にはそういう記憶しかない。
僕は人の温もりというものでも求めているのだろう。
だがそれは手に入らぬものだとしても。僕は温もりを
求め続ける。
あぁ、今日も終わりを迎える。
また明日。明日、あるといいな。
今日が終わりを告げた。
新たな今日がやって来た。
前の今日が終わった。
前の今日の僕へ、新たな今日へさようなら。
ここからが新たな今日の始まりの一歩だ。
2/18/2024, 10:06:02 AM