まだまだ日が昇るには遠すぎる夜更けに
大きなオバケから逃れて目を覚ます
ばくばくうるさい鼓動を落ち着けようにも
ばくばく食べられそうになったさっきの
悪夢を思い出す
タンスのすき間もベッドの下だって
なにもかも怖くて仕方がない
そんな時は悪夢を食べてもらおう、
ばくばく食べておくれ、シロクロのきみ
………
子ども時代はそれはお世話になったきみも
もうこの歳じゃなかなかおやつを
あげられない
なんたって、夢より現実の方が
つらいんだ
なにがつらいか、漠然としていて言えないけれど、縛られた現実はきっとあの
大きなオバケより恐ろしいんだ
これが夢ならば、喰っておくれよ
_子供の頃の夢
6/23/2025, 4:07:11 PM