『静かなる森へ』
今日の天気は大雨だ。
風も拭いて嵐のような天気。
それなのにここの空間は静かすぎる。
ここは少し暗めの森。
子供たちが度胸試しで夜に来たり幽霊が出ると噂されたり
化け物が住んでると言い伝えがあったり...
少し暗めな雰囲気が外観から溢れてるような森。
思わず雨宿りのために入ってしまったが、すごく静かだ。
走ってきた僕の荒い息だけしか音がない。
雨の音は聞こえるが遠くからしか聞こえない。
僕が濡れているのがおかしいくらいだ。
けもの道をまっすぐ歩くが獣がいる気配がない。
雨粒も空を隠すほどの葉が受け止め地面が乾いているほどに...
静かで不気味だ...
雨が止んだらさっさと帰ろう。
少し大きめの木にどかっと座り込み息を整える。
静かで恐怖を覚えるくらいの空間なはずなのに、
遠くから聞こえる雨音がどこか安心感を与えてくれる。
...当分雨が止まないで欲しいなと思う自分がいた。
語り部シルヴァ
5/10/2025, 10:25:59 AM