あの子とおれは、一心同体となっちまった。
あの子がおれをあわれんだからなんだろうが、何でだろうな。おれを助けることにあの子の利点はなかったはずだ。同情されたからとて、あの子がおれにそこまでする必要はなかったはずなんだ。
そのせいで、おれは囚われ、簡単には死ねなくなっちまったわけだ。
そしてそれは、あの子にとっても同じこと。
はたから見たら、面倒くさい関係だ。
仕方ないから、しばらくの間はあの子に協力してやる。
俺にかけられた呪いが解けるか、おれの命が燃え尽きるまで。
『命が燃え尽きるまで』
9/15/2024, 8:44:18 AM