こんな夢を見た。委員会の仕事が長引いて、下校の時間が迫っていた。自分の教室にカバンを取り、待たせている友人のもとへ急ぐ。きっと、待ちくたびれているだろう。もしかすると、とっくに帰ってしまったかもしれない。友人の教室に行くと、窓から沈む夕日を眺めている人影があった。
「ごめん、待った?早く帰ろう!」
人影が、くるりとこちらを向いた。逆光になっていて、顔や姿は見えない。いつもはおしゃべりな友人が静かだ。もしかして、怒ってるんだろうか?のそりと人影が席に近づき、帰る準備を始めた。暇なのでスマホの電源をつけると、メッセージが入っていた。
『ごめん、先に帰らなきゃいけない用事が出来た…。明日は絶対一緒に帰ろうね!』
友人からのメッセージだ。送信時間は、一時間前を表示している。じゃあ、今帰る準備をしているのは…。
「誰…?」
目の前に誰かが立つ気配がした。ちらっと足元を見ると、影のように真っ黒な足があった。おまたせ、と頭上から声が降ってきた。焦げ臭いような異臭がする。私は異常な者に話しかけてしまったようだ。顔を上げられず、私はただスマホを凝視するしかなかった。
4/8/2026, 9:26:52 AM