息を吸う度に胸が痛くなる
小さい頃からの病気
生きる事が苦痛で何度も息を止めては吸う
そんな日々を繰り返して居た
小さい頃の1番最初の記憶
親に打たれ泣き叫んでもやめて貰えない
その時は胸の痛みに気づく余裕なんてなかった
その痛みに気付いたのはもう少し経ってから
小学校には通った
多分周りの目を気にしてのことだと思う
最初は今まで通り打たれてたけど
学校で痣の多さが問題になって家まで教師が押しかけてきた
それから親に打たれなくなった
でも代わり会話は無し
そうやって家では孤独になって行った
ちょうどその頃ズキズキと痛み始めた
最初は打たれなくなって気づかなかった怪我だって思ってた
最初の数年間は
明日には治ってる、明日には治ってる
そう思って1日1日必死に息継ぎをした
でも怪我じゃなかった
何年経っても治らなかった
病院にも行けなかった
やっと病院に行けるようになったのは働き始めてからだった
胸が痛い、呼吸が苦しい
登校が辛い、体育が辛い、授業が辛い
走るのが辛い、階段が辛い、自転車が辛い
遊ぶのが辛い、歩くのが辛い、立つのが辛い
座るのが辛い、喋るのが辛い、息を吐くのが辛い
吸うのが辛い、ドアを開けるのが辛い、家に居るのが辛い
寝るのが辛い、起きるのが辛い
息を止め続けるのが辛い
この世界が辛い
僕は酸素アレルギーだった
5/14/2025, 12:39:00 PM