6B鉛筆

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魂にも重さがあるってのは

あながち間違いじゃないのかもなと感じた。

小さな体を抱き上げてわずか30秒あまり。

最後に口をはくはくと動かして、ふうっと息をつくと

手にあった重さがふっと消えた。

1月27日午前7時32分、彼は虹の橋を渡った。

19年と4ヶ月と26日、比較的長寿と言われる小型犬種の中でも

なかなかに長生きであった。

伝えたい事は山程あった。

「君がいなくなるのは寂しいよ」

「もう、側で一緒に寝てくれたり、ごはんをねだりにきてくれないんだね」

「だいすきだよ。ずっとずっと愛しているよ。」

「たくさん頑張ったよね。えらかったね。もう大丈夫。安心だよ。」

「本当に、いままでずっとそばに居てくれて、一緒に生きてくれてありがとう。」

愛の言葉も、感謝も、悲しみも、寂しさも

たくさんあるはずなのに、どれのひとつも言葉に出来なかった。

からっぽの体を、その毛並みを、感触を、手に染み込ませるように

たくさん撫でて、ただただ声もなく泣いた。

2/12/2026, 12:57:28 PM