今年のプレゼントは何がいい?だなんて愛しい彼女が尋ねるものだから、悪戯心でその華奢な身体を抱き寄せて可愛らしい唇にキスをひとつ。
「ふふ、プレゼントは貴方じゃないの?」
「〜〜〜ッもう、お姉様ったらずるい…っ!!」
顔を赤く染めて非難するようにこちらを見つめられても、ただただ愛しさが増すだけである。
しばらくしてふと目線をずらしたかと思うと、
「…だって私の全部は、もうお姉様にあげてるから……」
ごにょごにょと小さく呟かれたその言葉に今日はもう彼女を寮へ返さない事を誓った。
耳元でそっと彼女の名前を囁くと、今度は期待と嬉しさが混ざった瞳で見つめられる。
一体“ずるい”のはどちらかしら?
#プレゼント HPMA side.T
12/24/2024, 3:51:52 AM