みんなは今頃、どこで輝いているのかしら。
みんなは今頃、どこで戦っているのかしら。
みんなは今頃、どこで過ごしているのかしら。
みんなは今頃、どんな空を見ているのかしら。
一番は、私がみんなの元に向かえればいいのだけど。でも、私はまだまだ研究したいことがあるから、この極夜の国から離れられそうにないのよね…。
でも、安心してね。みんなの写真はお部屋に飾ってる。学校から帰ったら、いつでもみんなと一緒。
今夜も、みんなで夢の中で幸せな時間を過ごしましょ。
住んでる場所は遠くても、私とみんなの心は一緒。傍目から見たら私は独りなのかもしれないけれど、私は確かにみんなと一緒にいる。
誰かを贔屓することも、誰かを冷遇することもない。私はみんなを、同じくらいに愛してる。
みんなみんな、大好きよ。ずっとずっと、愛してる。
…あぁ、でも。夢で会えるとはいえ、それって結局、時間が限られてるのよね。
私が人間である以上は、人間として生きている以上は、どうしても起床をしなきゃならないわ。
私が起床しなければ…私はみんなと、ずっと一緒にいれるわね。
いっそ、夢の世界を第二の現実として過ごせればいいのだけど。そうしたら、私達は永遠に一緒に過ごすことができるわ。
…そういえば。そういう願いを叶えてくださる神様の話、どっかで聞いたことあったわね。
半信半疑ではあるけれど…やってみて、価値はないかしら。
待っててね、みんな。準備を終わらせたら、すぐみんなのとこにいくからね。
(自由帳ノ世界―盲目な欲張り―)
12/1/2024, 1:40:28 PM