僕は時々、自分を罰する必要に駆られて。
自分を傷つけたくなって。
コンビニに駆け込む。
「96番を1つ——」
そして照柿色の小さな箱から、一本の凶器を取り出す。
この程度のことしかできない僕を、嘲ればいい。
この程度のことで満足する僕を、蔑めばいい。
こんな事をしてしまう僕を、卑しめばいい。
でもこれは僕にとっての精一杯の自罰なのだ。
精一杯の抵抗なのだ。
この一本がどれほど僕を傷つけてくれるかなんて分からない。
でもそれで十分だ。
空を見上げると、僕の吐き出した煙がスルスルと昇っていく。
まるで、僕が自分に対するささやかな抵抗を、自罰を行った事を知らせる狼煙のように。
7/16/2022, 12:36:48 PM