カーテンの隙間から差す光で目が覚めた。
身体を起こし、伸びをひとつ。
冷たい空気が肺に沁みると、幾分か意識がはっきりしたような気がする。
枕元に置かれた時計に目をやる。
現在時刻は丁度、午前6時を回った頃であった。
─いつもより早く起きてしまったな。
手を櫛代わりにし、髪を整えながら今日の予定を考える。
まずは朝御飯を食べて、それから身支度を整えて。
そういえば、読みたかった本があったんだった。
あとは、お菓子作りをしたいし…。
考えるにつれ、やりたい事もどんどん増えていく。
─まずは、何をしようか。
早起きしたおかげで、時間はたっぷりある。
今日はやりたい事全てやってしまおう。
よし、と勢いよくベッドから降り立ち、スキップせんばかりのテンションでリビングへと向かった。
《ココロオドル》
10/9/2022, 2:18:40 PM