君を見つけ出す。
君がこの世を去ってどれ程の時が経ったのか。
食事をしても味がしない。眠りも浅く体が気怠い。
大事な者を失い胸に大きな穴が開いた。
虚ろな空白は他の誰にも埋められない。
_____会いたい。触れたい。
宙に伸ばした腕は何も掴めない。
どれだけ生きたらこの地獄は終わるのだろうか。
__________
あれからどれだけ生きたか覚えていない。
無為に生かされていただけだった。
ただただ君を想いながら。
そう、だからこれは夢かもしれない。
目の前に渇望した君が居る。
「………ずっと会いたかった。」
「私も、あなたに_____」
腕の中に閉じ込めた温もりを確かめる。
どうか、この幸福が消えんことを。
4/26/2025, 1:20:38 PM