かつて、一人の時間が好きだった。
なんでも出来るし、邪魔が入らないから集中もできる。それに落ち着きたいとき、気分が沈んだときなんかに一人だとよく考えられて個人的には楽だから。
いつかはもう、忘れてしまった君との出会いがあって、自分の思考は変わっていった。
寄り添ってくれる人がいる、その温かさを初めて感じた。
心が温まって、君とならいつまでも寄り添っていられる気がした。
君が泣いたら寄り添いたい。君を笑顔にするのは自分がいい。そして、君と一緒にいる世界を大事にしたい。
自分にそう思わせてくれた君と、やっと家族になれる。
君に一番似合うドレスでバージンロードを歩く君を、早くこの目に焼き付けたい。
君に見合う人でいたい。とタキシードを整え、君が扉の向こうで準備をしているように、自分も神父様の前へ出て準備をする。
外は雨が降ってるけど、君は雨だって似合ってしまうからどうだっていい。
君と一緒にいられる未来に感謝して、君と一緒にこれから思い出を沢山作ることが出来る自分は幸せ者だ。
1/6/2023, 10:35:05 AM