朝倉 ねり

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『大好きな君に』

ある時から、君の顔を見る度にドキドキして、目が合わせられなくなって、頬が赤くなっている気がしてソワソワとするようになった。
これが恋という感情なのか!
君の周りはいつもキラキラと輝いているようで、君が笑顔なら僕も嬉しく、君が泣いていると僕も悲しかった。
君が喜ぶだろう行動をして、君が「ありがとう」って言ってくれるのが嬉しくてくすぐったくて。
こんなに純粋な感情の発露は久しぶりだった。
とても気持ちが良かったんだ。

でも、君の笑顔は僕だけのものではなかった。
当たり前だけれど、君は誰のものでも無いから。
好きな時に君は笑い、泣き、怒り、感動する。
どうしてだろう、君のくるくると変わる表情が好きなのに、君の輝く笑顔が好きなのに。
僕に向けられた笑顔でないなら必要無い、だなんて。
これは恋などでは無かった!
こんなに醜い感情が恋であるものか!
僕は愕然として、困惑して、怖くなった。
大好きな君が僕の醜さを感知するかもしれない可能性に。
君には汚れていない僕を見て欲しいんだ。
大好きな君の綺麗な瞳には、曇りのない僕を映して欲しい。
だから、恋というにはヘドロのようなこの気持ちは君に一生見せないと僕自身に誓ったんだ。

3/4/2026, 12:04:46 PM