モゾモゾと腕の中で君が動く気配がして、反射的に腕に力を込めた。「ぐふぅ」と何やら苦しげに息を吐きながら起きた君に、気づかれないように笑う。腕の中から出ようとモゾモゾモゾモゾ、しばらく動いていたが諦めたのか動かなくなった君。すぴすぴ、と寝息をたてる君の幸せそうな寝顔に癒やされながら、私もまた目蓋を閉じるのだった。テーマ「束の間の休息」
10/9/2023, 8:57:19 AM