夜明け前
アラームが鳴り目が覚める
眠い目を擦り、時計を見るとまだ夜明け前だ
「誰だよ、こんな朝早くにアラームセットした奴……
…私しか居ないかぁ、」
部屋に一人自問自答を繰り返しながら
布団に戻るが眠れない、
一度起きてしまうとなかなか眠れない性分なため、
私は諦めて起きていることにした
「昨日の自分を恨む……」
とりあえず、棚から出したカップラーメンに
熱湯を注ぎながら、テレビを付けた
「3分間待ってやる!」
そんなセリフを高々に叫んでいると、
窓の外をコンコン、と叩かれた
「えっ、なに?」
窓の外を見ると、1匹の白い鳥が居た
近ずいても、窓を開けても逃げやしない
肝が据わってんなぁ、なんて思いながら白い鳥の足を見ると、白い紙が結ばれている
その紙を取ると、役目を果たしたように
白い鳥は飛んでいってしまった
「撫でたかったのになぁ…」
結ばれてた紙を広げてみると、
『朝はコーヒー飲む派?』
と、書かれてあった
いやいや、まだ食べてないんだけど
てか誰よ…こんな時代に伝書鳩みたいな送り方するやつ
普通にポストに入れりゃいいのに…
近くにあった紙に
『飲まない派』
と殴り書きして、窓の外にほおり出した
やれやれと私はテレビを眺め、2時間ほど時間を潰したが
忘れられしカップラーメンは、伸びていた
風邪気味で調子悪いわぁ…
9/14/2024, 12:34:27 AM