遠くで響くまだ微かなひび割れな音白雲はだんだんと鈍色に姿を変えていく湿り気を帯びた空気にどんよりとした重さが加わり道行く人は慌ただしげに足を速めていくというのにふと立ち止まり空を見上げ不穏な雷鳴の足音を聞きながら心の奥底で早く来いと願っている歪な自身を穿って繋ぎ止めてくれるのはやはりまだ遠くの彼方にいるあなただけであるのだろうか【遠雷】
8/24/2025, 4:37:27 AM