何もいらない
何もいらない
そう思えた夜があった
手に入れることより
手放すほうが
ずっと自由に近いと知ったから
光も
約束も
優しい言葉さえ
今の私には重すぎて
そっと机の上に置いてきた
何もいらない
そう呟くたびに
胸の奥で
小さな音がする
まだ生きている証のように
欲しがらないことで
失うものもあるけれど
守れる静けさもある
それを私は選んだだけ
何もいらない
そう言える今が
ほんの少しだけ
誇らしくて
ほんの少しだけ
寂しい
4/20/2026, 10:24:10 AM