未来の記憶
未来の記憶は見えるのに過去がもやがかかって見えてこない。ただ一つだけ覚えているのは、君だけは逃げるんだって叫ぶ青年らしき人物のシルエットだけだった。
私は過去のことがあまりわからない。
どこの誰なのかわからない。
それを今お世話になっている旅芸団の仲間の1人に話した。
「わからないなら、わからないままでいいんじゃないかな?もしかしたら、君にとって辛くて悲しいことが多い可能性もあるだろうから無理に思い出さない方がいいかも」
それに、未来をどうしていくかの方が大事かな私は。と最後に私に笑いかけた。
過去のことはやっぱりわからない。
けど、今目の前にいる仲間たちのことは大切にしたい。
自分の未来を作っていくために。
2/13/2025, 12:00:26 AM