空が青い。
果てしない青。
雲が気持ちよさそうに空を泳いで、飛んでいる。
日が暮れると、空は真っ黒になる。
わたしには、空が藍色に染まったようにみえる。
この藍色をみると、悲しみや苦しみが、青のなかに吸い込まれていって、少し気持ちが上を向くような、そんな気がする。
実際の空は藍色ではないのだけれど。
日本で、かつては天然染料として広く定着し、江戸時代から明治時代にかけて衣服に欠かせない色となった藍色。
何百年も前に生きていた人たちのなかで、同じことを考える人はいただろうか。
そんなことを考えながら夜空を見上げる。
日が暮れた空は藍色に染まる。
”藍色の宙”をみて気持ちが上を向く。
時空を超えて、気持ちが通じ合っているように、微かに感じる。
___________________________青い青い____________。
5/4/2025, 1:30:02 AM