スノードームの中で降る雪を見ながら、小さく溜息を吐いた。窓の外を見る。青く晴れ渡る空のどこにも雪の気配はない。逆さまにすれば、ドームの中で雪は繰り返し降り続ける。この家も逆さにすれば、雪は降ってくれるだろうか。そんなおかしなことを考えながら、スノードームを机に置いて、ベッドへと倒れ込んだ。仰向けで見上げた窓の外。逆さまの空には、やはり雪の気配はなかった。
12/13/2025, 10:03:06 AM