時雨

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「ひとひら」
「ふふ、私貴方から貰った物ならなんでもいいわ」
緩やかな笑顔、今日は気合いを入れちゃったなんて言いながら見せてくれたスラッとしたワンピースに
彼女の香水の香りが良くあっていた。
カノジョの匂いと服装がとても緩やかな笑顔に
似合っていた。
今日は気合いが入っているなんて言われなくてもわかるぐらいお洒落だった。
カノジョは僕に熱い想いを抱いてくれている。
でも僕はひとひらの感情しかない。
′′友人′′としか思った事がない。
それでも彼女は諦めず今日も告白をしてくれた。
でも答えはNo、
断ったら彼女から緩やかな笑顔を奪ってしまう。
だから今日はカノジョの笑顔を奪わないよう、
薄い感情しかないが、今日は答えをYESにした。
彼女は嬉しそうに手を頬に当てていた。
それほど嬉しかったのだろうが
僕は罪悪感でしかなかった。

4/13/2025, 2:46:29 PM