【君と出逢って】#10
今日、僕は放課後多分、た ぶ ん告白される。
なんか、秀斗先輩に「優の後輩っていう奴からこんな手紙を受け取ったんだけど。」と言われて、手紙の中身は放課後音楽室で待っていますと言う可愛らしい字だけ。
僕は想像で字が可愛いし、いい子なんだろうなとぐへぐへしてた。
ー放課後
僕は約束通り、音楽室に向かった。今日は桃と翔とのカラオケだったが、告白と一言残して来た。........後で焼肉奢ろ。
そして…女の子が入ってきた!!!!!!!!
ドクン ドクン ドクン…
僕の心臓が飛び跳ねる。
「失礼します。」
(う、ん?なんかこの声聞き覚えが…)
その子は、うぅん。そいつは、“近所のBBA”だった....。
(え?え?じゃあ、秀斗先輩に嘘つかれた?いやでも秀斗先輩はそんな人じゃないはず。じゃあ、後輩ってのが嘘をついてるのか?秀斗先輩が言ってたのは…)
“後輩っていう奴から”
(誰かが僕の後輩を名乗った?失礼だがこのBBAに後輩と言われても先輩が信じるわけない。じゃあ、BBAは関係無いのか?え?すっぽかされた。)
B「あの?どうしたの優君。あなたも呼ばれたの?」
優「え、?」
B「あら、呼ばれなかったの?私、近所の夫婦に“貴方の幼馴染と名乗る人から”って。」
優「あっ!僕は、“優の後輩って言う奴から”って先輩に渡されて…。」
B「イタズラかしら。」
先「おい、お前ら速く…って矢恵子さん?!…と優か。」
矢「あら、威光先生。お久しぶりです。」
優「え?いっちゃん、この人知ってんの?」
威「いっちゃんゆーな!あのなぁ矢恵子さんは、笹倉校長の妻だ!」
優「えええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!」
ーいう事で帰ったんです。ってか、秀斗先輩も聞いてくださいよ!」
秀「あーはいはい。きーてますよーっと。」
優「誰がこんな事を…。」
秀「あ、そういえばあの後輩って奴変な事言ってたな。」
優「え?」
秀「んーと、『私は未来から来たんです。信じなくてもいいけど。私、優さんと結婚してるんです。でも、私を遺して帰らぬ人になってしまって。私も夫がいないのならと睡眠薬を飲みました。で、私が目覚めたら過去に戻っていて…。私、優さんにどうしても逢いたいんです!』ってな。随分可愛い子だったぜ。」
優「でも来たのは矢恵子だけだったよ?」
秀「多分邪魔されたんじゃないか?」
優「もしかして、あの夫婦?」
秀「なんでだ?」
優「だって、そんな未来から来たって言いずらいこと、部外者が聞いてたらもっと言いずらいだろ?でも矢恵子はあの夫婦に呼ばれたって言うから。」
秀「確かに。そいつも未来から来たりってか?」
優「さぁ?」
まぁ、僕に逢えなかったのは悲しいけど、俺は校長夫人って言うのか?を見れたから大満足!早速学校新聞に載せてやったよ。まだ校長にバレてないし、夫人のお笑いもあってすっごい雰囲気明るくなった!僕は、あの子に逢わなくても、夫人に会えたから、あの夫婦に感謝してるよ笑
まぁ、格好よく言うと…
「君と出逢って学校が好きになった」
って感じ!
5/6/2024, 6:37:22 AM