君の魔法は綺麗だね。
僕がそういうと、君はじんわりと頬を染めて、でも真っ直ぐ僕を見て、「ありがとう」って言ったんだ。
本当は、魔法だけじゃなくて君も綺麗だねとかなんとか、そんなこと言えれば良かったのかもしれないな。
頑張ってる君は、眩しくて、綺麗で、僕は大好きだったんだよ。
無理しないでね、危ないことはしないでね。
たくさんたくさん、言いたいことはあったのに、何にも言葉になりはしない。だってさ、君はいつだって、「私頑張るね」って笑っていたんだもの。
だから、君の前では綺麗でいたかった僕が、ほんとの僕の邪魔をして、「うん、頑張ってね。応援しているよ」って、それしか言わなかったんだ。
だから、今目の前で泣いている君に、「どうして」って尋ねる権利なんか、僕にありはしないんだ。
1/14/2024, 1:11:20 PM