『君と』
君と私はよく似ている
あまり人と話さない所も、猫背な後ろ姿も
自信なさげに喋る優しい声も
集中したら時間を忘れる所も
驚くほどよく似ている
きっと私たちは、今までの人生で
似たような痛みを受けてきたのだろう
痛みは人を変容させてしまうものだから
たとえ、年齢や性別や住む所が違っても
同じように傷ついたら
同じような人間になる
君と同じ空間で、時を過ごしながら
でも私は弱いから何も話せない
自分の殻を破れない
曖昧な距離感を保ったまま
今日も時間が流れていく
明日も、君は来るんだろうか
挨拶だけでもできたらいいな
4/3/2025, 12:42:32 PM