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過ぎた日を想う。

 日本語が拙いな。あと想う、ということは対人間ってことだけど。今すぐぱっと思い出す事柄がない辺りなんかな。だめだな、って感じか。捻り出すとそうだな。
 毎日違う職場に通っていた日々がある。はっきり言ってストレスしかなくて、だからといって、私には一箇所に留まり続けるのも難しかった。だからこそ選んだ仕事であり、だからこそ息が詰まった。
 いつも30分は早く現地に着くようにして、ベンチでぼうっと座っていた。遅刻予防。トイレにも行きたいし、遅延に巻き込まれないように回避する為でもある。睡眠時間は減って、吐いたこともある。元々乗り物に強くないし。
 楽しかった仕事場もあれば、二度と行きたくない所もある。だいたいキリキリした現場。それで成績が出ればいいけど、緊張感しかない現場は敬遠されるから無いのが救い。入っていって現地の人が怒鳴られている現場なんて誰も行きたくないもんだ。
 楽しい仕事場は、割と普通のことを普通に出来ている現場だった。した挨拶はちゃんと返されたり。ミーティングで毎日ひとり表彰するとかもあった。スタッフを大事にする為の教育がちゃんとあった。
 笑顔で挨拶して「では本日も頑張っていきましょう」に「はーい!」が返る。掃除は全員でしていて、スタッフルームの誰かが行ったお土産を貰うこともあった。
 結局仲のいい現場は成績もいい。何故って、フォローが違うから。「いいよいいよ、大丈夫」って言われるのと「そんな事も出来ねーのか」ではスタッフの育成度が変わる。いっそ嫌味言いながらフォローはまだマシ。聞こえないふりされるよりは。
「チョー可愛くないですか!」
 そう休憩に猫動画を見せてくれたスタッフさんのiPhoneの画面がバッキバキでろくに猫見えなかった。楽しかった現場。愛しき人達。お元気ですか。

10/6/2021, 11:48:46 PM