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#ココロオドル


幼い頃は何事にも心が踊って
世界が輝いて見えたものだけれど
歳が上がると共に彩度は徐々に低下して
今となっては鮮明だった世界の輪郭が
全く見えなくなってしまった。

けれどそれは私の瞳が曇ってしまったからではなく
私の瞳が肥えたからだ。

自我が成長し
綺麗なものを綺麗だと
汚いものを汚いと
認識できるようになった。

幼き私は知らなかったのだ。

世界の全てが輝いていては
目を痛めてしまう。

だからこそ
輝きを持たないモノが存在し
輝きを持つモノと中和している。

そう考えてみれば
霞んだ世界の輪郭さえも美しく感じる。

なあ、君も心踊るだろう?

10/9/2022, 10:08:19 AM