お題 : 花の香りと共に
卒業式、先生に花を送る人とかはいるのだろうか。
明日、違う学校の友達は卒業するのだけれど、どうやらそのクラスみんなで花を先生に送るらしい。
それを聞いて、ふと考えたこと。
まぁ花を送る人はいなくとも、どうせ退場する時に一度は花を持つことには変わらないのだが。
それを私は見つめるだけで、花を抱える先生を見送るだけで。
その貰った花から香る匂いを知ることはできないし、なんの花があるのかを知ることもできない。
私が知るのは、先生に送ることが出来るのは手紙だけ。
ただ、その事実から出る醜い感情を美しく捕らえると考えるなら、少しは楽になるのだろうか。
そうして考えるとするのなら。
そうやって抱えていた花と共に、私の手紙を添えて。
「こんな生徒も居たな」と何十年経っても探していて欲しい。
…………いや、これは美しい考え方か?
自身が思い浮かべた考えに疑問を持ちながら、来て欲しくない明日に備えて眠る。
嗚呼、私もうすぐ卒業するんだなぁ。
ただ、変わらない考えを持ちながら。
” 卒業式まであと2日 ”
3/16/2025, 2:21:00 PM