光と闇の狭間で
光が私を呼んでいる。
「おいで、ここには希望があるよ」と。
でも、その温もりに触れるたび、
過去の影が深く刻まれる。
あの時掴めなかった輝きが
今も胸を刺すから。
闇が私を包もうとする。
「もういい、休めばいい」と囁いてくる。
その優しさに甘えたら
きっと戻れなくなるとわかっているのに、
足は少しずつ、そちらに向かう。
光と闇の狭間で、
立ち止まる私。
どちらを選んでも、
傷は癒えない気がして、
ただこの中途半端な場所で
立ち尽くすしかできない。
それでも、いつか、
ほんの少しでも温かさに近づける日を
願ってしまうのは、
まだ、心のどこかで
光を信じているからなのだろうか。
12/2/2024, 11:40:56 AM