あおい

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初恋心中


恋をしました、切ない恋です。
恋をしました、叶わない恋です。
恋をしました、触れられない恋でした。

憧れは永遠に叶わないものと、ある人はいいました。
それでも一目逢えるだけでよかったのです。
微笑する姿を見れたらそれだけで幸せでした。

覗き込むあなたは美しく、綺麗で、儚い。

閉じ込めておきたいくらいの瞬間が今もまた
生まれては消えていく。
焚かれた光に切り取られた永遠が
わたしを生かすのです。

今日も、明日も、明後日もずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと、、、、あいしているのです。

おねがい、わたしをみてあいしてくださいおねがいします、でないとわたしはきっときがくるってしまうにちがいないのです、

「あなたが、」

頭の中で鈍い音がします。重い重い鐘のような音です。
目の前が真っ暗で何も見えないのです。
あんなに目に焼き付けたあなたの顔も見えないのです。

どうしてでしょうか、
ここは真っ暗でなにも、
見えないのです。


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「...、恋とは呼べない代物を耳障りのいい言葉でコーティングして人に押し付ける気持ちはどんなものだろうね?醜くて反吐が出ると思わないか、押し付けられた方の気持ちを全く考えていやしない」
「恋とは身勝手な自己愛ですよ、恋に焦がれた乙女ほど傍若無人な人間はいません。それこそこの方のように、ね」
「憧れは憧れのままで、美しいものは美しく誰も害そうとしなければ世の中はもう少しマシになると思うんだが。そうは思わないかい」
「全世界の人間がそうなってしまったら、世の中つまらなくなりますよ。それこそ娯楽が減ってしまうかも」
「干渉しようとする気持ちが発展だと?」
「他者への興味関心という点だけでいえばそうかもしれませんね、」
「...暴論だ」
「局地的な個人の感想だと思っていただいて結構です。それで、どうするんですか」
「どうもしないが、あれはあれで終わってる。もう何もできないさ」
「一瞬見ただけで終わるなんでぼろい商売ですね、尊敬します」
「そんなやつについてきてるきみも大概物好きだと思うが、」
「私は好きなので」
「ーーーーー、が。か」
「ええ、ーーーーーですから」
「.....物好きだな」

〇〇年ー月ー日 某マンションの中にてこれを記す。



【あなたとわたし】

11/7/2023, 1:13:54 PM